さて、セミナー報告の続きとして、
もう少し詳しくセミナー様子についてお伝えしたいと思います。
今回のセミナーでは
遺言書だけでなく、相続税の計算の仕方や、相続税の節税対策などを簡単にご説明させて頂きました。
「相続税の計算」まできっちりと把握しておられる方がいらっしゃらなかったようで、
今回参加されていたプライベートカンパニーの担当者も、
「今、日本で施行されている税制について細かく理解できました』
と、仰っておられましたので、お役に立てたのではないかと思っております。
日本では相続税の改正が頻繁に行われ、
その都度情報を得ていないと、取り残されてしまいます。
ましてや、シンガポールに滞在されておられる方々にとって、
日本の情報を得ることは非情に難しいそうで、
今回こうして、パイプ役となれたことを本当に嬉しく思います。
次に、贈与税についてご説明しました。
現在日本人の預金残高の多くは、高齢者が所有しており、
日本政府は高齢者から、子供・孫への資金移転させることを目的とした相続税制度があります。
(※直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の非課税など)
この制度を知っておく事で、活用すれば節税することができます。
最後に、海外不動産を購入した場合の、不動産所得の申告の件
(特に、来年より恐らく使えなくなる可能性のある、中古物件の減価償却の短縮など)にも、
非情に興味を示めしておられた様子で、
参加者の方々が、現在海外に持っている不動産について懸念しておられました。
シンガポールの富裕層の方々は、常に海外不動産を「資産分散のポートフォリオ」として持っておられ、
今の日本の現状を考慮したときに、そのような手段を講じておくことは最低限のリスクヘッジだと、
セミナー後は参加者の方々とそんな話題で盛り上がりました。
これは余談ですが、参加者の方々に「日本から海外送金する困難さ」についてお話させていただいたら、
「シンガポールでは考えられない!」
「日本は、金融閉鎖をしようとしているんですか?」
と、とても驚いておられました。
参加者の方々の中には日本帰国を考えておられた方もいらっしゃり、
「近い将来日本に帰国しようと思っていたが、もう一度考え直さないといけない」
と、仰っておられました。
次回は、セミナー後半部分の数理暦学協会関連の内容についてお伝えしたいと思います。
ありがとうございました。
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