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シンガポール レポート その1

12月3日の夜はシンガポールでセミナーをさせていただきました。

今回のブログはセミナーの様子だけでなく、

是非、「リアルなアジア」を感じてもらいたいので、

どんな方とお会いして、どんな話をしたのか

そんな様子もお伝えしていきたいと思います。

まずは、セミナーが始まる前に、シンガポールの三大銀行の一つに行ってきました。

プレミアム担当者と面会、
金融の話だけでなく、数理暦学協会の話しや、UNGAレポート話しをするやいなや、

「是非私の運勢を見てほしいです!」と。

中華系では、干支暦学や運命学が思考法のベースになっているので、理解も早く、反応も凄い。

運命学は単なる興味本位のものではなく、彼らの文化の根底にあるものだと痛感しました。

私は35年以上前にアメリカのビジネススクールを出ています。当時としてはまだ珍しかったMBA。

学んでみて感じたことは、「欧米感覚のビジネスモデルがアジアで通用するのだろうか」。

その時釈然としない違和感を感じたため、日本に戻り算命学理論の大家に出会い、高尾義政氏(1941年9月13日 – 1990年6月1日)がビジネスメソッドとして活用していたことを知り、占いだと言われていたこの学問を約20年追いかけて、そして今巡ってきたアジアの時代。今回のシンガポール滞在は、アジアでの協会支部の立ち上げ・代理店展開の可能性を強く感じました。

そして、夜は私の専門分野である国際税法のセミナーです。
セミナー会場は、「One&Co」と言う場所をお借りしました。ここは、JR東海の資本が入ったいる日本人のビジネスマンの拠点で、スモールビジネス対象の貸しオフィスです。詳細は、この会社のホームページを参照してください。※One&Co

19時から約2時間のセミナー時間の中で、

1時間30分を税務関係についてお伝えし、

残りの30分を数理暦学関連の内容をお伝えしてきました。

参加者は45名と、大変多くの方に参加下さいまして感謝です。
主宰者の方(花輪陽子さん)のネットワークの強さと、シンガポールということもあり、
富裕層の方々が多く滞在しているので、日本の相続税、贈与税、国際税務などに興味のある方が
多くいらっしゃったので、満員御礼となったのでは思っています。

参加者の方々は、女性経営者の方や、プライベートカンパニーの担当者、
お子様の教育の為にシンガポールに移住してきた方など、色々な分野の方々にお集まり頂きました。
ちなみに、シンガポールは、香港が現在混迷した状況なので、香港の富裕層の方々が、
シンガポールに資産フライトしているそうで、
シンガポールの銀行担当者も以前よりまして、多忙を極めているそうです。
香港の大資本が安全な地を求めて資産フライトしているということは、香港から近い日本もある意味大チャンス。
様々な税法的な整備も施して、香港の資本流入をとりこめば株式市場、不動産市場にとっても大きなチャンスであるのに、指を加えるどころかそのチャンスにも気づいていないのかという、危機感管理能力の低さ。
また、ネット情報に頼ることなく、海外に定期的に出て肌で感じる事の大切さも感じました。

女性の参加者も多かったので伺いましたところ、
シンガポールの子供の教育も世界最高水準のようです。
そういえば、世界三大投資家の一人ジム・ロジャーズもシンガポールに移住して、
子供達に中国語を習わせていると言っていました。

さて、セミナー内容ですが、
税務関係については
シンガポール住んでいると、日本の税制が分からなくなるとのリクエストにより、
日本の相続税、20年ぶりの相続税に関する民法改正、贈与税の基礎知識、
そして最後に、国際贈与税などをお伝えさせていただきました。

後半の数理暦学協会のパートでは
「世界三大投資家の運命学」と題し、
・ジョージソロス
・ジムロジャーズ
・ウォーレンバフェット
この3人の干支暦学・運命学という人物解析理論を用いて、
投資スタイル・成功の理由をお伝えして参りました。

参加者の方々は、やはりシンガポールに滞在しておられることもあり、日本の相続について詳しい情報が少ない様子でした。
日本にご両親がご健在でいらっしゃるそうで、相続などの話を真剣に聞いて頂きました。
中にはセミナーを聞いて危機感を持ったそうで、「早く遺言書を両親に作成してもらわないといけないし、今から色々相続税の節税など考えないといけない」とセミナー後に相談に来た方々もいらっしゃいました。

海外にビジネス進出されている方、お子様の教育のためにシンガポールに移住されている方にとりまして、
ご両親様の資産管理や遺産相続問題は、しっかりとご存命中に直視して戴きたい問題です。
ご本人たちは、海外に出ているから親の面倒が見られないという負い目もあるかもしれませんが、
親にとりましてはどこにいても子供は子供、しっかりと話しあいたいが、その時間がないので曖昧になったままだと嘆く経営者を経験上多く知っております。
また、この問題は実際に親が病気になると、中々子供の方からは切り出しにくい話題でもあるため、是非元気な内にタブー視しないでしっかりと向かい合って下さい。

さて、話は変わりますが、
シンガポール滞在中に、現地資産家の友人とラッフルズプレイスにある、高級会員制クラブ、「タワークラブに連れて行って頂きました。
店内内装もアンティーク家具や調度品で優美にコーディネートされており、
客層も見るからに、富裕層だなと思える風格のある方々が沢山いらっしゃいました。

これも、日本とシンガポールの税制の違いによるものではないかと推測しています。
日本では、税金が、個人所得税が45%、住民税10%で合計55%かかり、
その上、相続税で最高税率55%がかかります。
しかしシンガポールでは、最高税率が22%であり、しかも、相続税は0円、つまりかからないのです。

日本では三代で財産が無くなると言われています。
この様な税制の違いを知り、また、アジア各国のリアルな空気感に触れると、
「このままのんびり日本で過ごしていてはならない」
と、危機感を感じずにはいられませんでした。

今後もこの様な形で、税務的な視点から海外のリアルな情報をその空気感と一緒にお伝えしていきたいと思っております。

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