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世界3大投資家の運命学

財運とは財を惹きつける力(エネルギー)です。

通常は一つの運にエネルギーが傾くと他の運を喪失し、バランスを崩すものなのですが、この世界3大投資家と言われている人たちは、長寿と財運の両方を手にしながら見事に生き抜いています。勿論、彼ら以外にも大きな富を構築した人は多くいるでしょうが、失敗しても上手に浮上させ、維持し続けることは余程の自己力がないと厳しいでしょう。

自己力とは、セルフコントロール力ともいいます。

運とは、動かすものであり、自分を車に例えると、
どう動かすか、その運転技術が良いかどうかが、運が良いかどうかに繋がる気がします。

それでは、世界3大投資家といわれる人達は、どんな素晴らしい運を持った人達なのだろうかと思って紐解きましたら、

彼らは上手なドライバーであり、メチャクチャ性能が良い車ではありません。

Sorosは、物凄いスピードで動いたかと思うと、パタッと止まってしまう古いクラシックカー

Rogersは、ジャラジャラ色々なものをくっつけて、目立ちながら走るまわるミニバン。

Buffetteは、スバル360のような昭和初期のレトロな車。

誰もベンツやジャガーのような華々しい車ではなく、それではなぜ億万長者になったかというと、
恐らく自分の性能を誰よりも一番よくわかっていて、それを上手に運転する技術があったからではないかと思うのです。

George Soros(ジョージ・ソロス)は、ブダペストの裕福なユダヤ人家庭の次男として誕生。13歳の時に故郷ハンガリーがナチスの支配下に置かれ、逃げるように16歳の時に単身イギリスに渡ります。経済的貧困の中、ビジネススクールを22歳で卒業、その後、職業を転々とした後、26歳の時に渡米しました。

興味深いことに、Sorosがビジネススクールでテーマにしたものは哲学で、哲学士の学士号及び修士号を取得したといいます。生涯、彼自身自分の事を「ハンガリー系ユダヤ人の哲学者及び投資家」と名乗っています。渡米したソロスは投資の仕事を始めますが、投資の目的も、「著述家と彼の夢であった哲学者として自立するのに十分な資産を稼ぐこと」にあったと述べています。1970年 40歳の時に 彼はジムロジャーズと共にQuantum Fundを設立します。Quntum とは、量子という意味であり、量子力学を用いたファンド理論という当時においては画期的な手法を用いて財を築いていきます。

ソロスの暦学的考察を、UNGA社のアルゴリズムで解析していきます。

純粋にお人よしといえる性格。猜疑心を持たない優しい性格。神経が繊細で孤独になりがち。内にこもる性格で積極性に欠ける。奉仕の人といえる。自分を捨てても他人を助けるため、周囲から大変慕われるものの、自分自身は孤独。医学や宗教の世界に進むと力を発揮する。寄付や社会貢献のために財を築くことが役割である。

とあります。確かにその通りで、この人が行ったものはお金儲けではありません。形のないもの、特に若い人たちや困難者の自立支援ということを目的にすることで、財を築いた経済の哲人ということが出来るでしょう。

Jim Rogers(ジム・ロジャーズ)は、アラバマ州出身のアメリカ人で、イェール大学在学中の夏休みのアルバイトで、ウォール街で働いたことで投資に興味を持ち、その後、オックスフォード大学へ留学。奨学金で株式投資を行ったという経歴の、典型的な優秀で高学歴なアメリカ人です。彼の投資家としてのスタートは、12歳年上のSorosと出会ったことから大きく躍進していきます。

Jim Rogersは、バイクで世界を走り廻り市場を直接感じ取った「走る投資家」で投資家のインディジョーンズと称している通り、「世界各国を廻り、実際の人々を見て感じて、冒険をしながら投資をしていく」というスタイルを貫いています。自身のホームページでも、実際に行った先のルートを公開したり、感じたことをビデオで解説しています。116 Countries 245,000 km Travelsを廻ったとありますので、半端ない距離を動きまわっており、ギネスブックの世界記録にも登録されているようです。

独特の勘を持ち、身体を酷使することを好み、子供の頃からの癖や幼い部分が捨てきれない好奇心の塊のような性格です。但し、好奇心に任せてつかんだものを、念入りに調査するオタク性もあります。世界を広く放浪していますが、根本には家族や彼を支える身内のようなスタッフが必要になる人物です。彼を動かすものは、13歳~18歳位の大人になりきれない子供のエネルギーであり、好奇心に満ちたエネルギーが生涯動くため、皆様ご存知の通り、現在シンガポールに移住しているというのは、本人にとって良い選択と言えます。

UNGAアルゴリズムの解析
幼少期に身につけた習慣、思考方法が変化しないのに、本人はマンネリ化を何より嫌い、常に生活に変化を求める。
家族や子供に恵まれても どうしても愛情が示すことが出来ないため、家柄や年齢など差が激しい人との結婚が良い。何かに夢中になると脇目もふらず、全体が見えない為、最終段階で問題が出やすい。一度大きく落ちた方が人生は安定する。妻は、家柄の良い女性か、仕事にプライドがあって頑張る女性がいい。妻や女性達・又は感性が鋭い人の発想力・アドバイスやサポートで財を築く。

Warren Edward Buffetteは、1930年8月12日にネブラスカ州オマハのユグノー系の家庭に生まれました。そう、あの哲学者の投資家、Sorosと同じ年になります。

つまり、フランス系プロテスタント系の移民者で、ユグノー系はフランスの中でも富裕層の金融業を担っていたといいます。移民の中でもフランス系は上位にいたため、ネブラスカでも支配階級にいたのではないかと推定するわけです。ユグノー教徒は、17世紀のフランス経済において極めて重要な位置を占めており、事実宗教弾圧で彼らが亡命した後、フランス経済は大打撃を受け、イギリス、オランダなどの諸国に資本主義発展の中枢的担い手を譲ることになりました。また彼らはプロテスタンティズムの倫理の担い手として西欧の資本主義の生成と発展に大きく寄与したため、これはバフェットの投資スタイルにもよく現れています。
バフェットを理解するには、ユグノー哲学を理解するしかないように思います。
カトリックとプロテスタントの違いやその宗派の関係性、ユダヤ人との関係性が理解できないと、アメリカ投資も政治も理解できません。投資家の考え方を理解するには、このような歴史や宗教などバックグラウンドを良く理解し、人物像を把握することが何よりも大切になります。バフェットは裕福な家庭で誕生しましたが、ユグノー教育を受けた為、子供の頃から質素・勤勉・投資を学んでいます。11歳のに姉と株式を購入したとあることも、さすがユグノー!と思わざるを得ません。

彼の株式投資の特徴は、有望な会社を安く買ったことと、長期投資を基本スタイルとしたであることからも、わき溢れるアイデアや考え方をひとつに絞り、地道に永く投資を行う手法は教育的バックグラウンドを加味すると理解できます。自分にストイックに何かを課して、自我を抑え込んできた努力のたまものとではないかと推測する訳です。

最後のUNGAレポートによるIT解析の結果です。

頭はよいが、学術的ではなく大衆的な方面が良好。色々な事に興味は持つが、用心深い為大胆になれず。本人はそこにジレンマを感じるが、その特徴を逆に生かすと、幅広い分野においてクオリティの高い技術・情報を持った人物となり活躍できる。

最後にもう一度3人をみていきます。

ハンガリーのユダヤ人、哲学者のソロス

金融界の冒険家、世界をバイクで周遊したロジャーズ

ユグノー系投資家 バフェット

ソロスは、ひらめきや天性の勘で財を成しましたが、彼が財を成した理由は人類の幸せの実現であり、事実、彼は多大なる財を寄付しています。

ロジャーズは、感性の良い人や妻や女性達の何気ない話からヒントをつかみ成功してきました。そのため世界を周遊し色々な事を感じ、それを投資スタイルに生かしています。また、現在シンガポールに在住しています。

バフェットは、コカ・コーラとハンバーガーしか食べない偏屈屋だそうで、不安定さに敢えて自分を追いこむことで財を成してきました。しかし、財は自分の代までということで、億万長者にもかかわらず郊外の質素な家に住み続け、収入の大部分を慈善事業に寄付しているそうです。

暦学的視点からの考察

干支暦学的にみて、さすが世界三大投資家になったでけはあると感じた干支暦は、Sorosくらいです。
あとの二人はどこにでもあるような平凡な干支暦です。

それではどこに成功への秘訣があったのか。まず、生まれ持った環境を変えることで人生を動かしたことにあります。例えばバフェットは、本来は貧困家庭で育った方が良好ですが、生まれた時代は大恐慌とは言え、中流以上の家庭に誕生しています。しかし、祖父や親が徹底的にユグノー的経済教育を施したことが大いなる影響を与えていると思います。

そのプロテスタント的な生き方、質素堅実を徹底して自分に生涯課すことで、自分を諫めたであろうこと、地道な投資判断と、実証主義的な考え方、周囲の勘の良い人たちの感性を大いに活用してきたことであり、彼にとっては財を稼ぐという観念ではなく、単なる与えられた役割を行う作業だったのかもしれません。

一番人間的面白さがあるのは、Rogersです。

彼は子供のまま大人になった、好奇心と向学心あふれる人物で、Sorosとの出会いが大きく、それを隠士という質で地道に現実化したのではないかと創造します。

感性の天才ではなく、「生きること・好きな事を素直に出来る天才」といった方が良いかも知れません。

この3人の干支暦を一瞥して、さすがと思うのは、Sorosくらいです。

Sorosは死を感じるレベル、生命の危機を感じる経験を20歳までにすることをしていれば、投資センスはかなり良いだろうと思います。そして、彼が成功するためには、財の目的をお金儲けにしなかったこと、哲学的視点からであったことが大いなる成功の要因です。

自分が落ち込んだ時にどう立ち上がるか、それが恐らく成功を築き上げて永く維持してきた理由でしょう。

それはひとえに「自分らしく生きること」

人生は有限であり、泣いても笑っても必ず終わりがきます。その時に人生に自分のミッションがあれば、何があっても立ち上がれます。例えばSorosの場合、その目的は「人類の幸せ」にあったのですから、例え大損をしても、財の多寡は彼のミッションには影響しないので、そのまま推進していけます。Rogersは、好奇心を満足させながら楽しくやる事。Buffetteは、ユグノー的生き方を実証的に継続すること。それぞれのミッションが明確であり、それに素直に従う事こそが、成功の秘訣なのではないでしょうか。

Thunderbirdでは、このように暦学的視点から人物考察を行い、経済や投資の動きを把握していきます。

それこそが、東洋の軍略法。その知識をこれからも発信していけたらと思っております。

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